カイロプラクティックと頭痛の関係
一言で頭痛といっても様々な原因で発症しますし、脳血管障害〔クモ膜下出血など〕や脳腫瘍などは、原因となる疾患を治療することが当然第一優先です。ここではそのようなものではない、いつもの頭痛、つまり慢性的頭痛についてお話させていただきます。
医学的には筋緊張性頭痛と偏頭痛に分類されているので、この二つについて話を進めていきます。
筋緊張性頭痛
首・肩のこりが原因となって発症する頭痛で、頭を締め付けられる様な重苦しい痛みが続きます。このタイプの頭痛は、こりが強くなると頭痛もひどくなり、こりが少ないときには頭痛も和らいできます。肩こりの原因である筋の緊張を引き起こす原因は、頭の位置の問題、つまり姿勢の歪みが原因です。マッサージや筋弛緩剤を利用するのは、あくまでも応急処置で、根本的な治療にはなりません。これらに頼りすぎると、姿勢を改善するという根本的な解決法から遠のくばかりではなく、慢性化してもっと深刻な問題〔手足がしびれるなど〕で将来悩まされるかもしれません。
偏頭痛
偏頭痛は発作性の強い痛みで、痛みの種類としては、ズキズキした痛み〔拍動痛〕が多いようです。偏頭痛の痛みは、脳血管の拡張が起こすと考えられていて、そのため脈拍に一致する拍動痛みとなるわけです。
偏頭痛は血管の拡張で起こるため、姿勢とは無関係と考える方も多いと思いますが、そうではありません。体内循環〔血管の収縮、拡張、呼吸の調節など〕を自動的にコントロールしている自律神経である交感神経と副交感神経のアンバランスを引き起こしているのが、首の歪みからきていること事が多いのです。
カイロプラクティックでは、歪みを矯正することで、自律神経のバランスを戻し、神経の伝達を正常化させ、偏頭痛の原因を改善させていきます。